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知覚過敏

瞬間的に歯が痛むことは
ありませんか?

冷たいものが触れたとき歯ブラシの先端が当たったときに痛むのが知覚過敏です。

虫歯ではないため進行性の疾患ではありませんが、瞬間的にかなり強く痛む場合もあるため生活や清掃に支障が出るなどのリスクもあります。

知覚過敏は歯科医院での治療が可能ですので、知覚過敏の症状にお悩みの方は一度当院にご相談ください。

目次

こんなお悩みありませんか?

  • 冷たい食べ物がしみる
  • 歯ブラシの毛先が触れると痛い
  • 歯石を除去した部分がしみる
  • キーンと鋭い痛みが一時的にある

知覚過敏とは

知覚過敏について

知覚過敏は「歯ブラシの毛先が触れる」「冷たい飲食物」「甘いもの」「風にあたる」などで歯に痛みを感じる症状です。
この痛みは一過性で刺激に対してだけが反応して起こるため、普段は特に痛みはありません。

また、痛みがあるにも関わらず、特に虫歯や神経の炎症などの病変が見られないという特徴もあり、個人差がありますが犬歯や小臼歯部分がかかりやすいとされています。

知覚過敏用の歯磨き粉も市販されているほど身近なものなので、歯科医院を受診されない方も多いかと思いますが、知覚過敏は放置するとその周囲が清掃不良になること飲食に問題が出るケースもあります。

歯科医院では痛みの軽減を計ることができるので、放置をせずに積極的に治療されることをおすすめします。

知覚過敏と虫歯のちがい

●進行性の疾患かどうか

虫歯は、自然に治癒することのない進行性の疾患です。
知覚過敏は、象牙細管が塞がると症状がおさまることが多いです。

●痛みの持続時間

知覚過敏は、冷たいものに触れた時、歯ブラシの毛先が触れた時などに瞬間的に痛みを感じます。
痛みが続くとしても数十秒です。
それに対して、虫歯は持続的に痛みがあり、何もしなくても痛むことがあります。

●打診痛の有無

歯科医院では、その歯に異常があるかどうか確かめるために、歯科用ミラーなどで歯を軽く叩く打診という診断方法で診断を行います。
虫歯があるとそれによってじーんとしみるような痛みがありますが、知覚過敏では痛みは起こりません。

●見た目の変化

虫歯は進行性の疾患のため、最初小さかった穴が大きくなるという変化があります。
知覚過敏でもくさび状欠損というえぐれた部分が大きくなることはありますが、虫歯のような目に見える変化は起こりにくいのが特徴です。


知覚過敏の原因について

知覚過敏を引き起こす要素

●象牙質の露出

知覚過敏の多くは本来ならエナメル質に守られている象牙質が口腔内に露出することによって起こります。
象牙質自体には痛みを感じる機能はありませんが、象牙細管という細い管で神経とつながっているため、冷たいものが触れたときなどに痛みが起こります。
象牙質が露出してしまう原因は、次のようなことが考えられます。

・歯肉が下がる

歯周病で歯肉が下がると象牙質が露出します。
エナメル質は歯冠部分しか覆っておらず、歯根部分については本来歯肉に覆われているためエナメル質では保護されていません。
そのため、歯肉が下がり歯根部分の象牙質が露出すると知覚過敏が起こります。

・ひびや欠けがある

目には見えないひびや欠けなどがあるとその部分のエナメル質がなく、口腔内のものが直接触れてしまうことがあります。
このような場合も知覚過敏が起こります。

・歯ブラシ圧が強い

歯ブラシ圧が強く、歯質が削れて象牙質が露出してしまう方もいらっしゃいます。
また、歯肉が下がって象牙質が露出したところに歯ブラシが強く当たると歯質がさらに削れ、さらに知覚過敏を引き起こしやすくなります。

●神経が過敏になる

象牙質が口腔内に露出していなくても、神経が過敏になっていると痛みが出ることがあります。
例えば、噛み合わせが悪く1本だけ強く当たっていたり、歯ぎしりなどで常に圧力がかかっている状態になると神経が過敏になり、知覚過敏が引き起こされやすいです。


当院の知覚過敏への治療内容

子供の場合

歯肉が下がってくる成人以降に起こりやすいと考えられている知覚過敏ですが、 お子様にも知覚過敏は起こる可能性があります。

●歯磨きの仕方

お子様にも歯磨きの仕方によって歯が削れてしまうと知覚過敏が起こることがあります。
磨き方により削れてしまった場合は、正しい磨き方で磨いていただくように指導いたします。

●小さなひびや欠け

とても小さなひびや欠けがある場合、それに気付かず知覚過敏として感じてしまう可能性があります。
歯科医院のレントゲンでわかることもあるため、一過性の虫歯に起因しない痛みがある場合は 一度ご相談ください。


知覚過敏の予防方法

歯周病を発生させない

知覚過敏を発生させないためには、象牙質を露出させないことが大切です。
そのためには、歯周病を防ぐ必要があります。
歯周病になると、歯を支える骨の吸収が進み、歯肉が下がることによって象牙質が露出します。

歯周病を防ぐために、正しいブラッシングをして定期検診に通いましょう。
また、定期検診ではご自宅では落とせない口腔内の汚れを落として清潔を保ちます。
歯科医師のチェックも受けられるため、もし症状が現れ始めたらすぐに対処することもできます。

歯周病は炎症性疾患なため、規則正しい生活をして、患者様ご本人の免疫力を上げておくことも大切です。
知覚過敏を発生させないために、歯周病を予防しましょう。

歯ぎしり、食いしばり、
噛み合わせの改善

歯ぎしり、食いしばり、噛み合わせの悪さがある方は、それらを軽減させることによって知覚過敏の予防になります。
歯ぎしり、食いしばりに対して行われることは、マウスピース作製です。
就寝時などは無意識に強い力で歯ぎしりや食いしばりをしてしまうので、マウスピースを装着して歯や歯周組織を守る必要があります。

噛み合わせについては歯科医院でチェックすることができます。
歯科医師の診断を受け、噛み合わせの調整を行ってもらいましょう。
噛み合わせがひどい場合は矯正が検討されますが、知覚過敏を起こさないために矯正治療を行うというわけではなく、噛み合わせの改善のために行った矯正が結果的に知覚過敏の予防になります。

歯ブラシの仕方に注意

ブラッシングの圧が強いと露出した象牙質が削れてしまい、知覚過敏になりやすいです。
特に犬歯小臼歯は歯列がカーブしているため、歯ブラシが強く当たってしまう傾向があります。
予防のためにおすすめの磨き方は、歯ブラシを縦にして磨いたり、ヘッドの小さなワンタフトブラシを使って磨くことです。

当院ではブラッシング指導とともに、清掃補助用具の使用方法についてもアドバイスさせていただいております。
知覚過敏や歯周病の予防にもなるので、1本1本丁寧に磨くように心がけましょう。


よくある質問

知覚過敏は治療できますか?

当院では表面をコーティングしたり、フッ素塗布などを行うことによって知覚過敏の症状の軽減をはかっています。
知覚過敏をそのままにしておくと、痛みからブラッシングができなくなったり、食事がとりにくくなったりすることがあります。

知覚過敏は自然に治りますか?

象牙細管が塞がることによって症状が軽減することがあります。
そのため、ご自宅でフッ素入り歯磨き粉を使われていたりすると痛みが軽減する場合もあります。

知覚過敏がある時はどのように
歯磨きをすれば良いですか?

歯ブラシの毛先が当たって痛い時は、やわらかめの歯ブラシを使って汚れを落としても良いでしょう。
また、うがいはぬるま湯を使用すると、しみるのを軽減できます。

歯石を除去して知覚過敏は起こりますか?

しみる部分を歯石が覆っていた場合、これを除去すると痛みが出ます。
しかし、歯石を除去しない弊害の方が大きいため、歯科医院で見てもらいましょう。

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著者 Writer

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岡 琢弓
資格:日本小児歯科学会専門医、日本障害者歯科学会認定医

患者様へひとこと:
お子様のお口の健康維持は、ご家族の管理なしでは成り立ちません。
ご家族と一緒に、子ども達を健康に育てるために、私達は少しでも貢献できれば幸いだと思っております。
どうぞお気軽にご来院下さい。

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3ヶ月から半年に一度の定期検診を行うという考え方はかなり一般に広がってきましたが、まだそのようなかかりつけ歯科医を持てない患者様もいらっしゃいます。

歯科医院にかかりたいと考えている方は、市の助成を受けた当院の歯科相談をお受けください。

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当院の小児歯科では、「子供たちのお口の健康は家族みんなで守っていこう」を方針とし、診療を行っています。

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お子様の矯正治療は「1期治療」「2期治療」の2段階で行い、大人の矯正治療は2期治療になります。

かみやすい、清掃しやすい歯でより健康な生活を送れるようお手伝いします。

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また、外科処置は事前に説明の時間をいただきます。
具体的には全身疾患の状態や、お薬の確認、術式、治療後の注意点、予約のとり方、ご心配なことの相談を行います。

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当院では 子供から大人、親になっても継続して通える「地域のかかりつけ歯科」として、皆様のお口の健康をしっかりとサポートします。

0歳~12歳頃までは小児歯科、永久歯列が完成した中学生以降は一般歯科で治療を行っています。

小児歯科と一般歯科ではよりスムーズに行えるように診療室が分かれています。

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