歯ぎしりは気づきにくい!?
歯ぎしりはおもに夜間に無意識で行ってしまうことが多いため、家族に歯ぎしりを指摘されるまでご本人は気づかないこともあります。
また、歯の削れなどの歯ぎしりのサインがあるとお伝えすると、ご本人が気づいていなかったというケースも多いです。
歯ぎしりをしていると分かったら、どのような原因で起こっているのかを知る必要があります。
歯科医院で検査を受け、必要であれば治療を受けることをおすすめします。
-
目次
こんなお悩みありませんか?
- 朝起きると顎がだるい
- 顎関節症である
- 家族に歯ぎしりを指摘された
- 歯がすり減っている
- 歯が欠けたりひびが入ったりしやすい
- 歯並びが悪い
歯ぎしりについて
歯ぎしりとは
歯ぎしりとは、睡眠中に無意識に強く歯をこすり合わせたり、食いしばったりしてしまうものです。
そのため歯や歯周組織、その他の口腔に関係する組織に与えるダメージは大きく、早めに対策をとることが必要となります。
また、最近では起床時の噛みしめや上下の歯を接触させる癖などについても言及され始めています。
歯ぎしりは以下の4種類に分類されています。
●グラインディング
歯を左右にぎりぎりとこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。
大きく動かすため、口腔内にも顕著なすり減りが見られます。
一番端にダメージが起こりやすいことが特徴です。
とても大きな音がするため、この歯ぎしりをする方は家族に気づいてもらいやすいです。
●クレンチング
上下にぐっと噛みしめるタイプの歯ぎしりです。
起床時であっても、スポーツや重たい荷物を持ち上げるときなどに行う動作です。
横に動かす動作がないため、歯の摩耗は起こりにくいです。
グラインディングより音が出ないため、周囲に気づかれにくいという特徴があります。
●タッピング
歯を上下にカチカチと噛み合わせるタイプの歯ぎしりです。
左右に大きく動かしたり、強く噛み締めたりするよりはダメージが少ないです。
●ナッシング
一箇所の歯をきしきしと強く軋ませるタイプの歯ぎしりです。
歯科医院での所見は、一箇所だけすり減って見られることが多いです。
歯ぎしりを起こす原因
ストレス
歯ぎしりと昼間のストレスは関係していると考える歯科医師も少なくありません。
昼間に受けたストレスを、睡眠中に無意識に解消しようとするために歯ぎしりは起こるという考え方です。
しかし、歯が破折してしまったり、摩耗してしまったりするような歯ぎしりは良いとはいえません。
ストレスが軽減すれば歯ぎしりはなくなるかもしれませんが、意識して止められるものではないためマウスピースなどを用いて力がかからないようにする必要があります。
口腔周辺の不快
噛み合わせが悪いと、その不快感から歯ぎしりをしてしまうことがあります。
また、もともと噛み合わせの悪さはなくても、歯科医院で治療を行った後にちょっとした高さの違いが気になり、無意識に歯ぎしりをしてしまうというケースもあります。
この場合、歯科医院で高さ調整を行えば改善されることもあります。
歯ぎしりはそれ以外の口腔周辺の不快によっても起こります。
例えば、顎関節症がある場合、顎関節症の不快感から歯ぎしりを行ってしまう患者様がいらっしゃいます。
この行為はさらに顎関節症を悪化させるため、マウスピースなどで安静にする必要があります。
歯ぎしりがおよぼす悪影響
歯の削れ、破折
歯ぎしりをしているとさまざまな悪影響があります。
中でも一番多いのは、歯の削れ、破折などです。
特にグラインディングなど、左右に歯を大きく動かすタイプの歯ぎしりをしている方は非常に歯が削れやすい状態です。
全ての歯が平面的にまっすぐ削れてくるため、すぐグラインディングを行っていると分かります。
また、削れだけでなく歯のひびや欠けにも注意が必要です。
歯は強い力がかかると、欠けてしまうだけでなく縦にひびが入りやすく、抜歯せざるを得なくなるケースも見られます。
顎関節症
歯ぎしりを長い間行っていると、顎関節や顎関節周辺の筋肉や靭帯に悪影響が出るケースもあります。
朝起きて顎がだるい方は要注意です。
歯ぎしりや食いしばりなどによって顎関節症が起こってしまうと、その後、肩や首がそれによって緊張し始め、口腔以外の全身の痛みとして現れることもあります。
知覚過敏
知覚過敏は強すぎるブラッシング圧によって起こるといわれていましたが、最近では歯ぎしりなどの強い力が歯頚部付近に小さなヒビを入れ、それがくさび状欠損として現れる可能性について指摘されはじめました。
歯ぎしりなどで強く当たっている歯はとてもダメージを受けやすく、ごく小さなひびがいくつも入ることにより、最終的には欠損として現れて知覚過敏になる可能性があります。
またいつも強く歯が当たったり、歯ぎしりなどで神経が興奮したりしていると痛みが出やすいケースもあります。
「歯頸部付近のひび」「神経の興奮」この二つの観点から、歯ぎしりをしている方は知覚過敏に注意が必要です。
歯周病の悪化
歯ぎしりは歯周病悪化の原因にもなります。
歯周病で歯を支える骨が減り始めている部分に歯ぎしりなどで強い力が加わると、歯を支える骨の吸収をより早めてしまう可能性があります。
また、歯ぎしりは歯周病でなくても歯を支える骨に影響をあたえやすいです。
歯ぎしりをしている患者様の口腔内をレントゲンで撮影すると、歯を支える骨が波打ったように吸収しているケースが多くみられます。
歯周病周辺の歯周組織が影響を受けると、さらに症状の悪化につながります。
歯ぎしりに対する治療方法
子どもの場合(経過観察)
歯の生え代わり時期に歯ぎしり、食いしばりを起こすお子様がいらっしゃいます。
しかし、これは生えてくる永久歯の高さを無意識に調節しようとする、成長発育の一環として起こると考えられており特に心配する必要はありません。
ただし、鼻疾患などがある場合は、眠りが浅くなる影響で歯ぎしりをしてしまうお子様もいらっしゃいます。
この場合は耳鼻科の受診をおすすめいたします。
よくある質問
-
マウスピースを作ってもらえますか?
-
当院では、まず診察を行い必要であれば、歯ぎしりの治療としてマウスピースをお作りしています。
-
歯が削れているように見えます。
歯ぎしりでしょうか? -
グラインディングなど、歯を大きく左右に動かす歯ぎしりをしている可能性があります。
平らになるほど削れている場合は、長年行っている可能性があります。
一度ご来院、ご相談ください。
-
治療後から歯ぎしりが起きています。
どうすればよくなりますか? -
もともとの歯の高さまで咬合調整を行えば、改善することがあります。
一度当院にご相談ください。
-
起床時の食いしばりの癖を
止める方法はありますか? -
起床時であっても歯ぎしりや食いしばりを無意識に行っている方は多くいらっしゃいます。
まずはご自分が歯ぎしりや食いしばりを行っていることを意識できるようにすると良いでしょう。
-
子供の歯ぎしりはどのように対応すれば
良いですか? -
お子様は永久歯萌出時に無意識に歯の高さを調節しようと歯ぎしりをしていることがあります。
これは永久歯の完全萌出にともない消えていくものです。
問題のない歯ぎしりです。
著者 Writer
- 岡 琢弓
- 資格:日本小児歯科学会専門医、日本障害者歯科学会認定医
患者様へひとこと:
お子様のお口の健康維持は、ご家族の管理なしでは成り立ちません。
ご家族と一緒に、子ども達を健康に育てるために、私達は少しでも貢献できれば幸いだと思っております。
どうぞお気軽にご来院下さい。
診療案内
MEDICAL
歯科相談
当院では座間市の公的な歯科健診に対応しています。
3ヶ月から半年に一度の定期検診を行うという考え方はかなり一般に広がってきましたが、まだそのようなかかりつけ歯科医を持てない患者様もいらっしゃいます。
歯科医院にかかりたいと考えている方は、市の助成を受けた当院の歯科相談をお受けください。
小児歯科
当院の小児歯科では、「子供たちのお口の健康は家族みんなで守っていこう」を方針とし、診療を行っています。
小児専用の治療スペースやプレイルーム、診療後にガチャガチャなど回してもらうなど、お子様がより良い気持ちで通っていだたけるように設備面でもさまざまな工夫をしています。
矯正歯科
歯並びが悪いと「審美面」「機能面」「清掃面」という3つの方向からのリスクが考えられるため、矯正治療が重要になります。
お子様の矯正治療は「1期治療」「2期治療」の2段階で行い、大人の矯正治療は2期治療になります。
かみやすい、清掃しやすい歯でより健康な生活を送れるようお手伝いします。
口腔外科
当院の口腔外科では「親知らず」「顎関節症」「舌小帯などの付着異常」「口腔内の外傷」について治療を行っています。
その他、舌や粘膜についてのご相談も可能です。
また、外科処置は事前に説明の時間をいただきます。
具体的には全身疾患の状態や、お薬の確認、術式、治療後の注意点、予約のとり方、ご心配なことの相談を行います。
一般歯科
当院では
子供から大人、親になっても継続して通える「地域のかかりつけ歯科」として、皆様のお口の健康をしっかりとサポートします。
0歳~12歳頃までは小児歯科、永久歯列が完成した中学生以降は一般歯科で治療を行っています。
小児歯科と一般歯科ではよりスムーズに行えるように診療室が分かれています。
当院のご紹介
ABOUT US
親と子のデンタルクリニック
- 住所
-
〒252-0001
神奈川県座間市相模が丘5-10-33
- 最寄駅
-
■小田急線(小田急小田原線)
小田急相模原駅(270m)から南口から徒歩7分
■小田急江ノ島線
東林間駅 (1.82km)
■小田急線(小田急小田原線)
相武台前駅 (1.93km)
- 駐車場
-
有り(8台) 駐車場のご案内はこちら
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00〜12:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ✕ |
14:00〜19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | ✕ |
- お電話でのお問い合わせ
-
042-749-0805