舌に正しい位置があるのをご存じですか?
舌は上顎の前歯の裏の歯ぐきのあたりにくっついているのが正しい位置です。
これを読んでいる皆さん。今あなたの舌の先はどのあたりにありますか?
不正咬合をお持ちの方は、舌が下方に垂れこんでいて、正しく使えていないことが多いです。
一番右が正しい舌の位置です。
舌の付け根は下顎にくっついているため、舌の筋力が十分にないと舌を持ち上げることができなく「低位舌」という状態になってしまします。
赤ちゃんは大人と違って顔全体の筋肉を使っておっぱいを飲んでいるのはご存じですか?
舌単独の筋力が弱いため、唇や頬の筋力も借りて嚥下します(幼児型嚥下)。
成長するに従い、舌とのどの筋力を主に使って嚥下ができるようになります(成人型嚥下)。
しかし最近は成長しても幼児型の嚥下のままの方が増えています。歯が生えた状態で幼児型の嚥下を続けていくと歯並びが悪くなることがあります。
ではどのようにしたら正しい舌の使い方ができるでしょうか?
舌は筋肉ですので、舌の筋肉トレーニングが必要です。
このほかにも当院では舌の訓練の専門衛生士による口腔筋機能療法(MFT)を矯正治療と並行して行っております。
訓練で習った内容を、毎日練習していただくことで舌の使い方を正しく変えていくことが大切です。
矯正治療後の人生のほうがずっと長いです。
後戻りを防ぐ観点からも、舌の癖がある方は歯並び治療と一緒にしっかり治していきましょう。